3席の小さなサロンでもオーナースタイリストがサロンワークを半分に減らす事ができたある理由
- 2023.02.22
- 美容師から経営者マインドへ
- 独立開業, 経営, 美容室経営
美容室をオープンしてしばらく経ち、毎日忙しく過ごしていると
・たとえ美容師の仕事が好きであっても、20代の頃と同じ働き方はできない
・サロンオーナーになったのに、雇われていた頃と働き方が変わらない
・そろそろ働く時間を減らしたいけどスタッフには任せられない
ふと立ち止まってみた時に、この様に感じる事はないでしょうか?
私は顧客がいない状態でオープンしましたので、オープン当初は1人で朝から晩までサロンワークをしていました。
現は在オープンから2年半になりますが、1人でやっていた時に比べてサロンワークの時間は半分以下になっています。
自分自身で振り返ると、オープン当初はそれなりに必死になって仕事していましたので、その当時はサロンワークの時間を減らすという事は難しい状況でした。
しかし、たった3席の小規模サロンながらサロンワークの時間を減らすことができ、さらに売り上げは伸び続けています。
サロンワークを減らすべき理由
私がサロンを始めた理由は、美容師から経営者へのステップアップをしたいという理由からでした。
経営者として目指す内容は
・スタッフ雇用(これから先の女性美容師の可能性を活かすモデルを作りたい)
・自分の時給を上げる(働き方を美容師から経営者のステージに上げたい)
大きく分けてこの2つです。
サロンワーク自体はやりがいのある仕事ですので、そのやりがいを離職の多い30代以降の女性美容師に提供したいというのが一つです。
もう一つは、店舗を始めた時に美容師から経営者に転職する覚悟を決めていた事が挙げられます。
時給で考えれば、現場で働くスタッフよりも高くなるのは当然のことですので、そこを目指したいという理由でした。
どのような方法でサロンワークの減らしたか
では、サロンワークを減らした方法についてお話しします。
具体的には
①メニューを構築する
②スタッフ雇用
③スタッフに成果を出してもらう
この3つのステップがあります。
ごく普通の3ステップですが、その中身が大きなポイントとなります。
新しく構築したメニューの根拠
メニュー構築の際には、時間当たりの生産性を考慮することが非常に大切です。
高単価メニューを考える際には、新しいカラー剤、トリートメントなどの商材や、設備に目がいってしまいがちですが、まずは金額設定から始めるのがポイントです。
私のサロンはマンツーマンスタイルですので、スタッフの時給や社会保険加入を踏まえた時間当たりの生産性から逆算して決めました。
1人でサロンワークをしていた頃は8,000円の客単価でしたが、新メニュー実行後のスタッフの平均客単価が13,000円ですので、スタッフの方が客単価が高い月もあります。
雇用した瞬間からサロン内の主役をスタッフにシフト
1人でサロンワークをしていた時は、自分中心のブランディングをしていましたが、スタッフが加入した瞬間にサロン内から自分の色(オーナー色)を消しました。
集客に関しても、スタッフの顔を出したブランディングをして、女性スタイリストにマンツーマンでやって欲しい方を集めています。
また、私が担当しているお客様も、「オーナーのお客様」ではなく、「お店のお客様」として考え、スタッフにどんどん担当してもらっています。
ある一定数は失客する可能性もありますが、それも当然の事だと捉えています。
しかし、思った以上にスタッフ指名に移行してくれる方も多く、失客を恐れずに実行した事で先に進むことができました。
サロンワークを減らした事で得られたもの
実際にサロンワークを減らすことで気づいた事がいくつかあります。
一つは、スタッフとの良い距離感が保てる様になった事です。
現在は2名の30代女性スタッフが在籍していますが、私の知らないところで2人は家族ぐるみの付き合いをするようになったそうで、私が介入しない事で良いバランスを保つ事ができています。
また、スタッフが数字を伸ばしていくにあたり、本当に必要な事が見える様になりました。
現場にいると些細なことが気になりますが、スタッフが成果を上げるようになってくると、それまで気になっていた事が全く重要ではなかったと気付かされます。
どうでも良い事を指摘する事でスタッフのやる気を削ぐ事がなくなりました。
経営者としての時間の使い方
サロンワークを減らす事で得られた最も大きいものは、時間を正しく使える様になったという事です。
私の場合は美容師から経営者へステージを上げていく事がテーマですので、サロンワークを減らす事で本来やるべき仕事に時間を費やす事ができます。
例えば
・客観的に自分のサロンを見る
・これからの方向性を確認する
・今やっている事を言語化しておく
この様な内容です。
今現在は私のサロンワークを半分にしながらも店舗の売り上げ自体は伸び続けています。
自分自身のメニュー価格を上げるなどのテスト改善を繰り返し、私個人の顧客数が減りながらも売り上げは維持でき、さらにスタッフの数字が伸びている状態です。
サロンワークを減らして「考える時間」をきちんと取る事がこの様な状況を作り出す要因となっています。
目の前の売上を上げるには自分のサロンワークの時間を増やすのが簡単な方法ではありますが、経営者としてはスタッフの生産性を上げるにはどうすれば良いかを客観的に考える事が必要です。
個人的な時間の使い方の変化
個人的な時間の使い方としては
・美容師として、半分になったサロンワークの時間は上位顧客のみに集中してより良い内容を提供する事ができる様になった
・土日に休む事ができる
・夕方には家に帰る事ができる
このように、以前に比べると時間の使い方を自分でコントロールできるようになりました。
そして、最も大きな変化としては、自己投資に多くの時間を注げる様になった事です。
具体的には、目の前の売り上げの為ではなく、自分や家族の将来を見据えて学んだり、同じ志を持った経営者の方や先生に会うなどの行動を増やす事ができるようになりました。
サロンワークを目一杯やっていると、なかなか先のことを考える余裕はありません。
しかし、私自身もサロンワークを減らす事ができる様になってから行動したのではなく、目一杯サロンワークをしていた頃から少しずつサロンワークを減らす努力をしていました。
最初は無理やりでしたし、不安も多少ありましたが、思い描く状況を作るための行動を取ると周囲の状況も必ず変化していきます。
過去に思い描いていた状況と現在の状況にギャップがあるとすれば、今、この瞬間から行動を変える事も十分可能ではないでしょうか?
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