なぜ、美容室を開業する時の価格設定はカット4000円なのか?
美容室を開業する時にはメニューを作成し、価格を決めます。
では、価格を決定する際の基準はどこにあるのでしょうか?
以前働いていた店の価格より少し安く(高く)
同じエリアの美容室の価格より少し安く(高く)
このように、曖昧な根拠で何となく決めてしまうと、実はとても危険です。
他店との比較で決めるべきではない理由
実は、私自身も開業時に価格を決めた基準として以前働いていたサロンの価格を基準にカット価格を4000円に決めました。
その理由は単純で、他に根拠が見当たらなかったからです。
開業してから3ヶ月たった頃には予約も埋まり始め、売上自体は徐々に伸びていきました。
しかし、体感では忙しいものの、この先スタッフを雇用した時に
・週休2日
・1日8時間労働
・最低でも80万の生産性
・社会保険完備
このような働き方を実現し、さらに利益を出していけるかと考えた時に、そのままの価格設定では難しいという判断をしました。
そう考えると、今までの美容業界では社会保険未加入や長時間労働が当たり前となっていて、その条件で成り立つ価格設定だったということになります。
その時代が変わりつつある今、雇用環境を整備することを前提とした利益体質にしておく必要があります。
価格設定に関する2つの大きな勘違い
美容師として働いていると職人の考え方になりやすく、価格を変えるという発想になりにくいです。
さらに、それまで美容室で働いていた時の感覚から
・他店より少し安いと集客しやすい
・一度決めた価格は変えられない
このように思い込んでしまう事があります。
・思ったより売上や利益が伸びない状況
・スタッフを十分な待遇で雇用する事が出来ない
このような時には、まずメニュー内容と価格を見直すのがおススメです。
価格を変えることへの抵抗感
ここで、自動販売機の例を見てみましょう。
以前、自動販売機のジュースは100円でした。
今現在は、120円~160円 に上がっています。
観光地やテーマパークの自動販売機では200円のものもあります。
しかし、昔と変わったのは価格だけではありません。
その頃と比較すると、単純にジュースの種類が増えています。
さらに、100円だった頃と違い、蓋が付いている缶や、ペットボトル、小さいペットボトルなど提供するカタチも変化しています。
自動販売機だけでも、時代と共に価格や提供するサービスの内容、カタチが進化しています。
つまり、価格を上げるという事よりも、新しい価値や喜ばれるサービスを作って既存の方にも紹介すれば良いという事です。
さらに、新規の集客は新しいサービスに価値を感じる客層を集める事が出来れば、失客を恐れる事なく、結果的に客単価が上がっていきます。
このように、価格はもちろんのこと、それに伴うサービスの枠組み自体が大きく変わっていき、従来にはない新しい価値を提供していく努力が必要ではないでしょうか?
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36歳で神奈川県から長野県松本市へ移住し美容室を開業
客単価7000円アップ、スタッフを雇用しながら7%だった次回予約を80%超えに改善。
ポータルサイトや自社サイトの集客、幹細胞培養液メニューに取り組みながら地方で強い1店舗を築く。
開業2年でコンサル活動を開始。メルマガ配信は通算400通、セミナー活動、メニュー作りサポート、個別サポートを合わせ、20サロンのサポートを行う。
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