「美容師の働きやすさ」スタッフ面接時に共有する3つの項目
- 2023.02.23
- スタッフマネジメントと求人
- マネジメント, 美容師求人, 雇用
私は、2017年の3月に1人で美容室をオープンしました。
オープン前から決めていたのは、スタッフを雇用してスタッフがメインの店にするという事です。
地方でやっている4席の小さい店ですが、現在は正社員スタッフ3名に働いてもらっています。
実際に自分が開業前に思い浮かべていた美容師さんの雇用環境が実現できるのか?
まだまだ挑戦している最中ですが、私が雇用する立場として考え、スタッフと共有している内容を紹介します。
内容は
① 給与、休みなどの待遇(満足度)
② 仕事へのやりがい(充足度、充実度)
③ 長期視点でのキャリア形成
大きく分けてこの3つです。
美容業界の課題とされてきた給与、休みなどの待遇
ここ数年、美容業界の待遇改善に取り組むサロンが増えており、この先どんどんこの流れが加速していくと予想されます。
待遇といえば、週休2日であったり、土日休み、拘束時間の短縮などが挙げられます。
私自身は
お金や時間の待遇=スタッフの満足度の指標
としています。
お金や時間は使えば無くなる要素があり、器がいっぱいになったとしても減る可能性があります。
つまり、一度満たされてもさらなる欲求が生まれますので、業界水準以上の給与や休日であったとしても、それだけで満たされ続ける事は難しいと考えています。
小規模の美容室でこの部分だけを追求しても、資本力のある組織には勝てません。
とはいえ、労働環境を提供する側としては、最低限の待遇は用意すべきで、私自身の基準としては時給1200円以上と定めています。
正社員であれば、現時点で時給換算で約2000円の労働環境までは提供する事ができています。
仕事へのやりがいの定義づけ
次に、仕事をする上での「やりがい」についてです。
これに関しては、「充足度」「充実度」という言葉で定義づけしています。
「充足」は、「満足」と同じ「みたす」という字ですが、時間やお金とは違い、蓄積してエネルギーに変えることができます。
バッテリーのように減ることもありますが、充電することで行動へのエネルギーに変えられるイメージですね。
仕事を続ける上で必要な要素だと思っています。
具体的な対策としては、、、
- お店自体のファン客を増やす(集客)
- スタッフとお客様の関係構築のキッカケとなる接客マニュアル
- スタッフが客単価アップを考えずに済むメニュー設定
- スタッフ自身も興味のある髪や肌の専門知識の提供
- スタッフに直接注意をせず、出た数字に対しては行動の確認のみ
- 決められた時間以外はスタッフと話さない(プレッシャーをかけない)
- 社員旅行や飲み会よりも給与と休日に還元
このような事に取り組んでいます。
さらに、お金や時間によって得られる体験によっても充足感は得ることができます。
だからこそ、プライベートの充実も必要であると考えています。
現在のスタッフは、
仕事の先に目的があり、そこから逆算した働き方でお客様と良い関係を築く
というコンセプトに共感してくれたスタッフです。
長期視点でのキャリアプラン
3つ目のポイントは、キャリアプランについてです。
私が過去に経験してきた美容室のキャリア形成は
新卒→アシスタント→スタイリストデビュー→トップスタイリスト→幹部
というものです。
男性は独立まで、女性は結婚するまでの、およそ30歳頃までのキャリアを指す事が多く、「人生」というスパンで見た時には非常に短期的な視点になります。
美容師を続けていく場合に、女性であれば結婚→子育て→子供が独り立ちした後までのキャリアプランを提示する必要があります。
美容師としてのキャリアプランだけではなく、スタッフさんの人生ベースのキャリアプランです。
将来のキャリアがイメージできないと、今の組織から出て独立の選択肢、もしくは離職につながります。
例えば、女性美容師さんが高待遇でやりがいのある環境であれば、リスクを取って独立せずとも、美容師を続ける事が可能になります。
スタッフと価値観を共有するメリット
今回の内容は、実際にスタッフ採用面接の時に共有している内容です。
スタッフ面接の際は
将来どのようなライフスタイルになっていくか
これまでの美容師人生で、理想の働き方がなぜ実現しなかったのか
このような内容を主にお話します。
「そこから逆算して、メニュー設定や、マニュアルが存在する」という形で落とし込むと、比較的スムーズに成果を出すことができ、スタッフ自身の働きやすさにつながると感じています。
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36歳で神奈川県から長野県松本市へ移住し美容室を開業
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ポータルサイトや自社サイトの集客、幹細胞培養液メニューに取り組みながら地方で強い1店舗を築く。
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