求人問い合わせを頂いた30代の女性美容師さんと話して感じた「パート美容師が活躍できる環境と可能性」

求人問い合わせを頂いた30代の女性美容師さんと話して感じた「パート美容師が活躍できる環境と可能性」

以前問い合わせしてくれた美容師さんとお話しした時に、その方がこう言っていました。

 

「家庭を犠牲にしてまで働きたくなくて、でも美容師がしたい。こんなワガママが叶うのか不安です。」

 

結婚前はスタイリストとしてバリバリやっていたものの、結婚を機に退職。

30代になって子育ても少し落ち着いてきたのでそろそろ働きたいという背景をお話しして下さいました。

 

お話の中で

「美容師の仕事が好きだけど

美容師として復職するならプライベートを犠牲にしなくてはならない」

根本的にこのような感覚を強く持たれていると感じました。

 

家庭のある女性が美容師として働くのはワガママ?

一般的に美容師の離職理由として、給与待遇の悪さや、長時間拘束が理由である事が多いと言われています。

 

女性美容師の場合は、表向きは結婚や出産が理由ではあるものの、現実的に家庭を持ちながら美容師を続けていく事が難しいと判断すれば離職につながります。

 

特に女性の場合は給与待遇よりも時間の融通が効かない事が離職の原因につながりやすいと感じます。

 

面接でお話しした女性美容師さんの話から、以前美容師として働いていた環境によって作られた思い込みと、環境自体の問題点、改善点を整理してみました。

 

① 美容師として働く事が目的となりやすい

② 色々な目的のスタッフが混在する環境

③ 生産性が低いモデルである事

大きく分けてこの3つが挙げられます。

 

美容師は働く事が目的となりやすい職業

美容師は技術職ですので、特に20代前半は技術を習得する事に時間もお金も費やします。

 

他にも、撮影やヘアメイクをやりたい、有名なお店で働きたい、オシャレを仕事にしたいなど、「働く事」が目的となります。

 

楽しい事を仕事にしていると考えれば素晴らしい事です。

しかし、結婚、出産、子育てなどの新しい目的が出てきた時に、人生における目的が美容師として働く事ではなくなってきます。

 

そのステージに変わった時に、それ以上美容師を続ける選択肢が無くなってしまう方もいます。

目的が変わってしまっているので当然といえば当然ですよね。

 

人生における目的が新しくできた時に、それを達成できるような環境として美容師の仕事が選択できる状態を作る事が必要になります。

 

経営者の仕事としては

・美容室の労働環境整備

・働く(もしくは見込みの)美容師さんへの意識改革

この2つです。

 

いくら環境を整備しても、働く側のマインドが追いついていなければ成り立ちません。

30代になるとそれまでの業界の常識によって価値観が構成されていますので、その価値観を変える事が必要です。

 

ただし、美容室における従来の「教育」とは大きく違います。

 

適切な雇用関係を結んだ上で、スタッフの理想の状態を実現する為にスタッフ自身がどんな行動を取っていくべきかという視点での行動改革です。

 

つまり、働くスタッフが美容師の仕事を通じて豊かな人生を送る方法を選択できる様に導く事が必要になります。

 

この際に重要な事は、価値観が合う人、もしくは、価値観を変えられそうな人を雇用する事です。

 

色々な目的のスタッフが混在する環境

美容室のスタッフ構成は

20代の男性、女性

30代の男性、女性

40代の男性、女性

オーナー

 

このように、それぞれ人生のステージが異なる人たちが集まるコミュニティが作られます。

 

例えば、バリバリ働きたい20代後半の男性美容師と、子育て中のママさん美容師では価値観が違って当然です。

家族との時間を確保したい女性美容師が働く環境としては、目的意識が共有しやすい(同じ境遇の人が集まる)状態である事が働きやすさにもつながります。

 

理念やマニュアルに関しても、目的が共通している美容師が集まっていた方が落とし込みやいと感じています。

 

これに関しては、既に色々なスタッフがいて長く続いているサロンや、上手くいっているサロンも多くありますので、私の様にこれから新規でコミュニティを作っていく場合の一つの考え方です。

 

生産性が低いモデル

美容室ビジネス自体は生産性の高いモデルではありませんので、小さな個人店がさらに生産性を下げる施策(値下げなどに)を取ると、雇用環境を充実させる事は難しくなります。

 

家庭を持った美容師さんにとっては、「低い時給にも関わらず、決められた時間通りに帰れない」というような、働きにくい環境になります。

 

1000円カットのお店が時間生産性が高いからといって、それに影響されて価格を安くするのが正解ではありません。

 

1000円カットは店舗数を増やす事で利益が取れていますので、目指す利益のポイントが個人店と全く異なります。

 

反対に、提供する価値を上げる事で時間生産性が上がり、少ない顧客数でも売上や利益を上げることが可能になります。

 

つまり、顧客数が少なかったとしても、高単価のファン客層を増やす事ができれば時間生産性も高くなります。

 

時間的にも体力的にもスタッフにとって大きなメリットにもなります。

この様な構造を作る事ができると、パートスタッフに「土日出勤してほしい」とか、「本当はもっと長時間働いて欲しい」と内心で思う必要もありません。

 

家庭のある30代の女性が美容師として働くメリット

自分自身を振り返っても、30代になる頃から技術も身につき、顧客との関係構築も上手にできるようになってきます。

 

カリスマ世代にお客様として美容業界を盛り上げてくれた世代は今現在40代になっています。

 

そんな状況で、キャリアがあって、さらに女性同士の悩みが共有できる30代の女性スタイリストがどんどん抜けていってしまう状況というのは、とても大きな損失です。

 

家庭のある女性が美容師として働くのはワガママどころか、逆に必要とされている状況です。

 

さらに、家庭を持った女性は仕事の先に家庭を大事にしたいという大きな目的がある為、仕事に対する意識を変えやすいメリットがあります。

 

そんな女性美容師が子育てが落ち着いてくるころに顧客が増えていれば、「旦那さんより時給の高い奥さん」になることも十分可能です。

 

このような働き方ができるようになるとすれば、美容師が再び人気の職業になっていくと感じるのは、私だけではないはずです。

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