今個人美容室が取るべき3つの緊急&重要な対策
- 2023.02.23
- 美容師から経営者マインドへ
- 美容室経営
先日緊急事態宣言の延長が発表されました。
医療の現場の視点で考えるか、経済の視点で考えるかによっても異なりますが、非常に難しい局面である事には変わりありません。
飲食店や美容室の経営などの店舗経営に関しては、十分に考える時間を与えられないまま大きな決断を迫られる事が多くなりそうです。
5/4現在、私のサロンの地域で公表されている情報では、感染者数の増加はみられない状況です。
現在は、その状況を踏まえながらも以下の条件で営業を続けています。
・オーナー(私)は店に常駐し、次回予約をいただいていたお客様のみ対応
・2人のスタッフは車もしくは徒歩5分以内の通勤で、予約の入っているお客様のみ対応
・店内の消毒対応、換気を徹底
・お客様への問診を実施
今の所は営業していますが
・4月に相次いだ予約キャンセルによって一時的に離脱しているお客様がいる事
・今後1~2年を目安とし、お客様やスタッフが感染した場合の休業の条件と対応
これらの対策も視野に入れる必要があります。
そこで、今後の対策として緊急事項と重要事項をまとめました。
①資金繰り(緊急事項)
まずは、緊急事項からです。
私自身、現在開業して3年ですので潤沢な資金はありません。
休業となればもちろんですが、そうでなくても今後は手元に現金がない状態はかなり不安です。
緊急を要する対策としては
・金融公庫や保証協会(信金、地銀経由)からの借入
・雇用調整助成金(社労士に問合せ)
・持続化給付金
・個人の国民健康保険や年金の減免措置
・事業主の社会保険の猶予制度
・固定資産税や都市計画税の猶予
・経費の見直し(広告費や生活費)
・支払いの交渉(すでに契約済の案件で交渉可能なもの)
・家賃交渉
4/30に令和2年度補正予算が成立し、それによる制度拡充があちこちで見られます。
個人への10万円給付から、金融公庫の既存借り入れの実質無利子化、持続化給付金や税金、社保の支払猶予などです。
申請が必要なものもありますので、税理士や社労士などの各専門家に相談してみると良いでしょう。
専門的な知識が必要なものに関しては、税理士や社労士に任せるのが確実です。
アンテナを張りながらスピード感を持って対応していきましょう。
②既存顧客へのフォロー(緊急&重要事項)
・キャンセルのお客様へのフォロー
・お客様に向けた発信
・美容師視点の発信は避ける
今必要なのは、美容室の既存客との信頼関係を保つ為に、既存客に向けての発信に時間と労力を使う事です。
具体的な方法の一つとして、キャンセルになったお客様に手紙や手書きDMなどのアナログ発信がオススメです。
普段「手書きDM」と聞くと敬遠される方もいますが、その理由として良く聞かれるのは
・DMはお客様に嫌がられる
・面倒
このようなものです。
しかし、現在のお客様の心理は
・家にいる時間が長く、ストレスが溜まる
・ネットニュースや、SNSなどのデジタルメディアに疲れている
・常に不安を感じている
・本当は美容院に行きたい(ガマンの限界の方も)
このような状況です。
今、この状況では
”もらって嬉しいDM”
つまり、お客様が心温まるような手書きの手紙を送るのが効果的だと考えています。
SNSなどのデジタルな情報に疲れやすい今は、特にアナログが有効です。
この時に「安心してご来店ください」など、来店を促す内容ではなく
・お客様との信頼関係を維持する
・お客様の立場を考えて発信する
この2つに沿う必要があります。
他にも、美容院に行きたくても行けないお客様に向けての動画配信も効果的です。
インターネット上で発信する場合は、美容師(自分)の視点で発信しない様に気をつけたいところです。
既に新しい時代が猛スピードで始まっていて、2ヶ月前の常識は過去のものです。
それまでの常識に囚われず、時代に合わせて今までと違う行動を選択する必要があると感じます。
③今後の事業展開(最重要事項)
・今回借入したお金の返済を将来どのようにしていくか
・今の状況が変わらない事も想定する
・雇用や集客方法も含め、事業自体を根本から見直す
今回の3つの中で、最も重要度が高いのはこれらの項目です。
今の世の中の状態からすると、この先も今と同じ状況が年単位で続く事も考えられます。
そんな中、コロナ以前の世の中に戻る事を期待しているうちに、現金が見る見る減っていくという可能性も考えておかなくてはなりません。
そして、借り入れをするのであれば、将来的には今回増えた借金を返していく必要もあります。
つまり、これからの新しい時代に合わせた事業を練り直す必要があるという事です。
利益率も今より高くする必要がありますし、雇用や集客方法も含め、今現在の美容室事業を根本から見直す必要が出てきます。
そんな中、客単価やリピート、集客の仕組み作りの重要度もさらに上がると考えられます。
今、事業構造の見直しがチャンスである理由
サロンワークの時間が多少減っている今、時間の使い方が非常に重要になります。
情報収拾も必要ですが、それだけではなく
①状況を見てすぐにアクションを起こせる状態にしておく
②アクションを起こせるものは起こす
この2つが重要です。
①は、既存店舗の客単価の改善や集客の導線の構想が挙げられます。
コロナが落ち着かないとアクションが起こせない事もありますが、実はすぐに起こせるものも沢山あります。
・ブログを立ち上げる(できれば個人メディアレベルのもの)
・ホームページ内の文章の改善
・ポータルサイトの改善
・物販のオンラインストア開設
・スタッフコミュニケーションのオンライン化
・店内ルールの見直し
・利益構造の見直し
この様なものが挙げられます。
すぐに収益につながるものは少ないですが、サロンワークをしているとついつい後回しにしてしまうものが多いのではないでしょうか?
しかし、普段考えることが少ないこれらの項目が、実は重要度が高いものでもあります。
現に、オンラインに強い会社や組織がコロナの状況でも伸び続けているというのが、その証拠となります。
これから様々な状況を想定しながら、しっかり頭に汗をかいて考える時ではないでしょうか?
2つの経営改善図解PDF(スライド62枚)を無料プレゼント!
- 客単価が10000円にとどかず、新規リピート率も50%以下
- 雇用したスタッフに週休2日あげられない
- つい、目先の売上を追って営業時間外の予約も受けてしまう
- 家族との時間を犠牲にしている
- 現在1人営業でこれからスタッフを雇用したい
- オーナーを含めて2~3人規模で1人当たりの生産性が60万にとどかない
という方は、無料メルマガにご登録ください。
「リアルな経営ノウハウが参考になる」と評判のメルマガです。
LINE@経由でメルマガに登録いただくと・・・
①客単価8000円→15000円の流れを解説したセミナー
②次回予約7%→80%の施策を解説したセミナー
2つのセミナー資料+おまけのワークシートをプレゼントいたします。
36歳で神奈川県から長野県松本市へ移住し美容室を開業
客単価7000円アップ、スタッフを雇用しながら7%だった次回予約を80%超えに改善。
ポータルサイトや自社サイトの集客、幹細胞培養液メニューに取り組みながら地方で強い1店舗を築く。
開業2年でコンサル活動を開始。メルマガ配信は通算400通、セミナー活動、メニュー作りサポート、個別サポートを合わせ、20サロンのサポートを行う。
-
前の記事
間違いやすい”値上げ”と”客単価アップ”の関係 2023.02.23
-
次の記事
「客単価アップ対策」と「これからのコロナ時代に必要なもの」2つの共通点とは? 2023.02.23