「時給」という言葉は一般的によく使われますが、美容師の世界ではあまり馴染みが無い様に思います。
時給とは読んで字のごとく、働く時間に対しての給与です。
時給を高める事で
・家族との時間を大切にできる
・趣味に時間を割く事ができる
このように、本当に実現したい事が実現できるようになります。
美容師の世界では、技術の工程それぞれにおおよそ目安の時間がきまっています。
いくら良い技術であったとしても、同じ仕上がりに対して3時間かかるものより、2時間で終わるものの方が価値は高くなります。
・丁寧にやったから時間がかかってしまった
・お客様の満足度を上げるには時間をかけなければならない
このような考えは実は間違いです。
例として、国家試験のワインディングを思い浮かべてみてください。
いくら「キレイに巻くには40分必要なんです。」と言っても、国家試験では不合格になってしまいます。
いくらきれいに巻いたとしても、40分かかってしまっては価値が低くなってしまうという事です。
ウィッグのコンディションや道具、手順を工夫したり、練習を積む事で無駄を徹底的に省く事ができると20分できれいに巻く事ができるようになります。
これをサロンワークに置き換えると、まず「お客様が何を求めているか」という、ゴールを確認する必要があります。
美容師さんの感覚では、今日の仕上がりのための技術やデザイン、工程が目的となってしまう事が多いです。
つまり、美容室を出る時がゴールになっているという事です。
しかし、お客様にとって、満足度はさらに先にあると考えてみてください。
つまり、お客様が求めているものは、美容院を出るときよりもさらにその先にあるという事です。
例えば「可愛いスタイルを作る」というのは、美容師さんの感覚です。
それを
「可愛いスタイルにしてもらう事で、職場で褒められる」
「毎朝スタイリングしやすくて気分が良い」
このように、美容院を出るときよりも、さらにその先にあるお客様にとってのゴールを共有するのがポイントです。
この様に考えることで、美容師さんが今までやらなくてはいけないと思い込んでいた事も、お客様にとっては必要ない事が出てきます。
ワインディングの時のように、そのゴールに対して必要のない工程を無くす事ができます。
例えば
・伸ばしているお客様に本当にウェットカットが必要な方なのか
・本当に全体染めが必要な方なのか
このように、工程を精査する事ができます。
このようなポイントが理解できてくると、規定の時間より施術時間が短くて済むようになります。
すると、最後に雑談の時間を取る事が出来るようにもなったりと、さらに信頼関係を築きやすくなります。
そして、同時に時間あたりの生産性も自然と上がるとことになります。
その先に、休みを自由にとったり、労働時間、さらに、お客様にも縛られない働き方が可能になります。
いかがでしたでしょうか?
「頑張っているけど、いつも時間がかかってしまい、オーナーや先輩にスピードの事を指摘されてしまう」
「早く仕上げてしまったら雑に感じられてしまうのではないか」
このように悩んでいる美容師さんにとってヒントとなれば幸いです。
Acot坂本寛樹
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