美容師開業物語〜本当の意味での下積み時代〜


 

運命的な出会い

 

最初に勤めたお店を辞め、美容師自体を辞めようとまで思った私は、全く関係のない派遣の仕事を単発でやりながらフラフラとした生活をしていました。

職場は同世代の大学生やフリーターばかりなので、当然働く意識は最低レベル笑

やはりこれではダメだと思い、数ヶ月前後には美容業界に戻る決心をしました。

人材派遣会社の紹介から2店舗目となる職場を紹介してもらい、無事に就職する事が出来ました。

そのお店は、その地域で30年近くやっている老舗。

とは言っても、個人店というよりは比較的規模が大きく、スタッフも多い時で15名程いたような中規模のお店で、その当時でも20代、30代がメインの勢いのある会社でした。

アシスタント1年、スタイリスト1年の合計2年というキャリアの私は、そこで第2の美容師生活をスタートしたのです。

 

言い訳の全く通用しない世界

 

また1からやり直す決意で新しい職場に通い始め他ものの、毎日毎日自分の未熟さ、リアルな現実をこれでもかというくらい突きつけられました。

今まで努力してきたつもりでいたものは、全くもって通用せず、完全に自信喪失。

 

一度逃げてしまったものからは逃れられる事が出来ないという事を身をもって感じました。

避けたつもりでも、また壁となって立ちふさがります。

その都度言い訳をして逃げても、また形を変えて新たな壁となって現れるのです。

以前の職場で苦手だった事、逃げていた事、避けていた事、色んな言い訳をしながら自分を正当化していた事。

私自身、得意な事を武器にするという考え方に賛成ですが、それは苦手な事をそのままにしておく事とは違います。

得意、不得意含めてしっかり自分と向き合う事。

苦手な事には、率先して取り組む事。

 

ワインディングが苦手だとしましょう。確かに、ワインディングが得意な人に比べると上手く出来ないかもしれません。

『でも、私はカラーが得意だから、パーマよりもカラーの提案で勝負。』

この考えはダメです。

カラーが得意なら、それ以上にワインディングに取り組むべきです。

努力するのは当たり前努力するのが得意な美容師になりましょう。

「個性」というのはその先にあります。

言い訳ばかりして苦手な事から逃げているうちは個性など全く生かされません。無いに等しい。

 

私は、この新しい環境に入ってこの事を痛烈に学ばされました。

今の自分を取り巻くもの、今までの人生、これからの人生、全て自分の選択によるものです。

もし、何かに、誰かに、不満を抱いているなら、それは誰のせいでもなく、悪いのは自分自身。

 

そう思えた時に、答えはとてもシンプルになります。

悩む必要も無くなります。

人のせいにしていると、不満はたまる一方。

その不満を人と共有することに何の意味もありません。

人の批判をする時間があったら自分を磨く努力をしましょう。

与えられた時間は皆平等です。

その時間をどう使うかでその先の結果が大きく変わってくると、私は身をもって体験する事が出来ました。

 

言い訳ばかりしている自分と向き合い、苦手なものから逃げない。

今思うと、この事を20代の前半に身をもって体験できた事が、本当の意味での下積みになったのではないかという気がします。

 

 

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