私が美容師を志した理由の1つに、人付き合いが苦手だった事が挙げられます。
普通は逆です。
本来この仕事を選ぶ人は、人と話すのが好きなタイプが多い傾向にあると思います。
私は人付き合いが苦手ではありましたが、嫌いではなかったので
どうにか克服できないだろうかと思い、あえてこの業界を選んだという経緯があります。
コミュニケーションの方法
お客様とのコミュニケーションが全てと言って良いくらいの業界ですので
私にとっては苦手分野というだけあって、初めはとても苦労しました。
明るく元気にというよりは、控えめな性格であった為
「暗い印象」ではなく、「落ち着いた雰囲気」を演出できるように色々と工夫したのを覚えています。
何より、コミュニケーションというのは双方向で成り立つべきですので
しっかり疎通が取れて、お客様の信頼を得ることができれば
どんな方法でも良いんですよね。
知らず知らずのうちに
美容師になってしばらくすると、随分慣れてきて、お客様との会話もあまり抵抗が無くなってきました。
しかし、その頃になると定型文のような文章を使って接客をするようになってしまうんです。
恥ずかしいことに、これにはしばらく気付きませんでした。
さらに、お客様との会話が盛り上がりさえすればOKだと思い込んでいた時期もあります。
知らず知らずのうちに自分よがりの接客になってしまっていたのです。
コミュニケーションとは、会話によって成り立つものですが
美容師の場合、その内容と技術やスタイルとが常にリンクしていなければなりません。
そして、お客様の笑顔を引き出す方法は沢山あります。
会話の仕方だけでなく、技術や知識も接客ツールの1つとして考えると良いのではないかと思います。
最大の目的は、お客様が気持よく来店して下さること。
次回も、そのまた次回もずっと。
とても大きなテーマであり、もっともっと探求し続ける必要がありそうです。
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