縮毛矯正をかける上で、最終的にどんなスタイルに仕上げたいかという事が大事になるかと思いますが
特に男性のスタイルは、ミディアムからベリーショートの長さが多く
縮毛矯正を取り入れる場合は工夫が必要です。
1剤によるボリュームと質感のコントロール
男性の縮毛矯正スタイルで最も避けたいのはツンツンの不自然なストレートと、トップがペッタンコの状態。
これをコントロールする際に、まず1液の選定として理想的な状態は
ジスルフィドをしっかり切断しながらも、アルカリ軟化をさせすぎない。
つまり、チオ濃度は比較的高めで微アルカリの薬剤が向いていると言えます。
1剤処理後の毛髪の状態としては
ウェット状態でうねりが取れていて、あまりテロテロにならない状態が良いでしょう。
縮毛矯正の仕上がりは、この一剤の結果によって大きく左右されますので
しっかりとした毛髪診断と薬剤選定が求められます。
不自然さが出てしまうのは、熱処理よりも一剤の反応度合いによる影響の方が大きいと考えています。
熱処理のポイント
熱処理の方法は、基本はツインブラシによるブローで行います。
ツインブラシで挟めない長さの場合はアイロンを使うと良いと思いますが
その長さの場合は、せっかくストレートになっても1ヶ月後には縮毛矯正をかけていない部分が伸びた状態になります。
スタイルの「持ち」としては3週間程ですので
それをふまえて、縮毛矯正をかけずにスタイルを作る方向も視野に入れて考えます。
熱処理のポイントとしては、ブローでしっかり伸ばすという事に尽きます。
髪の長さが短いので、根元はキレイにブローできていても
中間毛先にくるとブラシがスルッと抜けてしまって甘い状態になりやすいです。
テンションをかけたままゆっくりとブラシを抜くと、短くても毛先までキレイにブローできます。
私個人は、丸みを出して熱処理を行う必要は無いという考えです
一剤の反応によって仕上がりに柔らかさが出る条件にしておき、熱処理は毛先までキレイに行うのが良いと思います。
スタイル提案が最優先
男性だけでなく女性にも言えることですが
スタイル提案をしていくにあたって、どの程度の質感のストレートが必要かどうかという判断をしていく流れになります。
特に男性のスタイルの場合は、最終的な仕上がりと来店スパン、自宅でのセットの方法などから目指すべき質感が決まってきますので
縮毛矯正をかける際にはヒアリングをしっかりした上での総合的な判断が必要不可欠です。
コメント