日々サロンワークをしていると、「再現性が高いスタイル」が評価される傾向がありますが
果たして「再現性が高い」というのはどんな状態のことでしょうか。
家でスタイルを再現できるか
サロンで仕上げたスタイルを、お客様が家で再現できるという事が1つのポイントです。
しかし、美容師が仕上げるのとお客様自身が仕上げるのとでは色々な違いがあります。
セット剤の違いやドライヤー、アイロンの違いもありますが
最も大きな違いは、スタイルを触る角度と視点の違いであると思われます。
美容師は360°見渡せるのに対して、お客様がスタイルを確認できる角度は限られますので
そこもふまえたスタイリングのアドバイスが必要となります。
技術的に必要なこと
技術的には普段の技術で十分対応できると思いますが、それをどう当てはめていくかという
技術の使い方がポイントになってきます。
お客様の来店時のスタイルをよく見ておくこともその1つです。
気合を入れてスタイリングしてきたのか
簡単にやっただけなのか
全く何もしてないのか
スタイリングする際の普段の癖だったり、素材がどんな風に仕上がっているのかが最もわかりやすいので、比較的重要なポイントです。
お客様に聞いても、なかなか上手く説明できない方も多いと思いますので
この段階でプロの目でしっかりと判断しておくことが大切です。
お客様へのアフターフォロー
経験を積んでいくと自然と意識する部分なのですが
スタイルを作る上で、お客様の来店時のスタイリングの状態をよくふまえて展開図などをイメージすると
自然と再現性は高くなるはずです。
さらに、お客様の来店時には生えぐせなどの素材もよく見ておく必要があります。
一度ウェットしてしまったら、そのヒントを全部消してしまうようなものですので
その前に全て把握しておくようにすると良いと思います。
それらを全て把握してスタイルを作ったら、今の仕上がりと家での仕上がりの違いなどをそれぞれ解説する事も必要。
最も大切なのは、いかに分かりやすくアフターフォローができるか。
当たり前にやっているつもりが、実はお客様には全く伝わっていなかったりする事が意外と多いかも知れませんので注意が必要です。
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