ここ最近のサロンワークでは、ストレートアイロンやカールアイロンで仕上げることも多いので
ブローで仕上げる機会が減ってきています。
『ブローで仕上げるスタイル』と聞くと、少し古いイメージが浮かぶかもしれません。
しかし、私はサロンワークにおいて比較的高い確率でブローを取り入れます。
髪を乾かす基本
たまたまかも知れませんが、若い美容師さんの技術を見ていると、キレイにブローできない事が多々あります。
ブローしているのに全体にツヤが出ない。
原因は、ブローの教わり方にもある気がします。
『まず、全体をドライヤーでバーっと7割ドライしたら、ネープからスライスを取ってデンマンを入れていく。』
『毛先は乾きやすく、オーバードライになるのであまりドライヤーを当てない』
などと、違うお店でやっていた子が全く同じ事を言っていました。
どうやら、これがブローの基本だと思ってしまっているようです。
本来、ブローの基本はこうです
『濡れている状態から、テンションをかけながら水分を飛ばすとツヤが出る』
これは
『乾いてしまったらいくらテンションかけてもツヤが出ない』
ということを意味します。
そして、毛先は重力の関係で水分が残りやすく、中途半端に水分が残っていると逆にバサバサします。
髪質やコンディションによっても水分の飛び方は全く違います。
すぐ乾く髪質もあれば、なかなか乾かない場合もありますので
髪質に応じたタイミングでブラシを入れていく事が大事なのですが、これを全部同じやり方でやってしまったら、当然ですがキレイに仕上がりません。
サロンワークで取り入れるメリット
サロンワークでブローを取り入れると、それぞれの髪質に応じてそれぞれのやり方で
どんな髪質でもキレイに仕上げることができるようになります。
同時に髪の特性を理解できますので、キレイかつスピーディーな仕事にもつながります。
縮毛矯正をやる上でもとても大事な事ですね。
こういう話題になると、スタイルの再現性について問われる事もありますが
基本的に再現性は『カット』で出していくものだという考えですので
ブロー、ハンドドライ、アイロンなど、仕上げの方法は何でも構いません。
そもそも、家でブローをしないお客様だからハンドドライで仕上げるといっても
お客様自身がいつも使っているドライヤーでやるのと、美容師さんがサロンでハンドドライするのとでは全く条件が違う気がしますがいかがでしょうか。
コメント