縮毛矯正で外す事のできない『熱処理』。
アイロン矯正もブロー矯正もどちらもメリット、デメリットがありますが
矯正の仕上がりを左右する要素としては、今の段階ではどちらでも良いと考えています。
ただ、縮毛矯正における熱処理工程の目的と毛髪の特徴をよく理解している事が最も大切だと思います。
『熱』について
熱処理の工程でアイロン、ブロー両者に共通している事は何でしょうか?
まずは、「熱を与える」事が真っ先に浮かんでくると思います。
確かに『熱処理』という名前の通り、熱を与えることが目的ではあります。
しかし、そもそもどの位の熱をあてているかというのは、正確には判断できません。
というのは、例えばアイロンの温度を150℃、180℃などで変えられたとしても
大事なのは、髪の毛自体が何度になったかという事ですので
アイロンの種類の違いによる熱伝導率の変化
アイロンをあてている時間
髪の太さ、キューティクルの厚さ、スライスの厚さによる髪の密度の違い
などの条件で髪に伝わる熱量が全く変わってきます。
ブローでも同じです。
ドライヤーのワット数
吹き出し口の形状
などでも熱の伝わり方が変わりますね。
日々の経験で培われた感覚的な部分も多いかと思いますが、実は成功例にも失敗例にも物理的な裏付けがあると思います。
こういう部分は、技術を伝えていく上で重要になってくるような気がします。
少し話が逸れましたが、結局何が言いたいかといいますと
ダメージ毛に熱を与え過ぎないなど、熱を与える事に関しての注意点はありますが
縮毛矯正におけるこの工程では、熱よりも大事な要素があるという事です。
ドライ処理の重要性
このドライ処理の重要性を何度も記事にしていますが、個人的にはコレが縮毛矯正の『カギ』になる気がします。
アイロン矯正でもブロー矯正でも共通している事は何か
もう一つの答えは、乾かす事です。
1液を流してから2液をつける前の段階では
髪質に関係なく
アイロンでもブローでも関係なく
100%の確率で
髪が濡れている状態からドライの状態になっているはずです。
くせ毛の性質の1つに『水素結合』がありますが
(くせ毛の種類と毛髪診断 参照)
この水素結合によるくせをストレートにするのが縮毛矯正の最大の課題であり
それに欠かせない大事な要素が『キレイに乾かす』という事なのです。
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