1液を放置した後に行う「軟化チェック」。
どんな風に軟化チェックしていますか?
私はといいますと、実はあまりしません。
やったとしても指で少しつまむかコームを少し通してみる程度でしょうか。
アルカリ軟化と還元の違い
そもそも「軟化チェック」という言葉自体が間違っていると思うのですが
アルカリ軟化と還元は全く違います。
例を挙げると
とても強いアルカリ剤を髪に塗布して10分放置
テロっとしたので流してブロー、アイロン。
2液を塗布したらうねうねとクセがでてしまった・・・
この場合、アルカリ軟化はしていますが還元不足が考えられます。
また、アルカリの弱いストレートで2、30分放置
コームスルーでうねりが取れたので流してブロー、アイロン。
2液を塗布してもストレート。
成功かと思いきや最後に乾かしたらボワボワとクセがでてしまった・・・
正しいブロー、アイロン処理をしていてもこの現象が出たら、アルカリ軟化不足の可能性が高いです。
アルカリ軟化は、アルカリ度、phのコントロールで短時間でも可能です。
還元に関してはアルカリ軟化より少し時間が必要なイメージでしょうか。
くせ毛に対してはアルカリ軟化と還元の両方が必要だと考えています。
水素結合の割合の多い髪質は比較的アルカリが必要で
そうでない場合は、アルカリ軟化は少なくてもある程度還元されていればOKなケースが多いでしょう。
そもそも、初めから正しい薬剤選定をしていればチェックは必要ありません。
とにかく大切なのは薬剤に対する正しい理解と髪質診断。
これにつきますね。
最悪の事故は避けましょう
くせが伸びない場合はまだ良いとして
使い方を間違えるとダメージが出過ぎたり、最悪の場合は断毛に至るのが1液の怖いところです。
酸性ストレートなどで、アルカリが入っていないからといって、延々と時間を置いてもいいものではありません。
還元しすぎても断毛につながります。
ダメージ部分の薬剤塗布には特に気をつけましょう。
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