しっかり毛髪診断をしたら、次は1液の工程へ。
どんな薬を使うにしても、最も肝心なのはやはり毛髪診断。
毛髪診断の記事はこちら
1液の考え方とメーカーによる違い
この1液の選定が仕上がりに明暗を分けます。
色んな種類の薬がありますが、基本的には
①チオグリコール酸アンモニウムなどの還元剤
②アルカリ剤
当たり前ですがこの2つがカギです。
アルカリが低いストレートや、弱酸性ストレート(現実的にはありえませんが)などと呼ばれているものは、還元剤濃度が高めのものが多いと思います。
低いアルカリでじっくり時間をかけて還元させるタイプで
アルカリが低い事によるダメージの軽減が謳い文句の薬ですね。
逆にphが高く、短時間でアルカリ軟化させるタイプもあります。
このタイプは高いアルカリを短時間で作用させる為、アルカリに触れる時間が少なくダメージが少ないとい謳い文句。
色んな考え方があるので、色んなやり方や薬のタイプがありますが、個人的には両方正しくもあり、両方間違い!!
というのも、縮毛矯正は還元剤とアルカリ剤のバランスがとても大切だからです。
アルカリが強ければアルカリ軟化しやすいのでタンパク変性を起こしやすいですが、実際はそこまでのアルカリ軟化が必要なく、ムダに髪に負担がかかっている事も多いです。
逆に、アルカリが低ければ負担が少ないからといって、還元剤濃度を高くして還元力を上げたところで、アルカリ軟化の必要な髪質の場合はくせが伸びません。
しっかりとした検証が必要
メーカーは自分のところの商品を売りたいのでセールスポイントしか説明してくれません。
例えば
『低刺激でナチュラルストレート。毛先のウェーブスタイルも自由自在。』
という商品にも必ずデメリットがあります。
使う薬は何でも構いませんが、大切なのはきちんと理解して使っているかどうか。
どの髪質に
どの薬を
どのくらいの量と時間と温度で作用させるかが大事。
「経験とカン」に頼るのではなく、きちんと論理的に使っている薬を理解していますか?
アルカリ剤の種類
ph
アルカリ度数
還元剤の種類
還元剤濃度
くせ毛をストレートにするには、髪質に応じた「アルカリ」と「還元剤」のバランスが大切だと思いますので、個人的にはタイプの違う薬を2、3種類使い分けるのが良いと思います。
ちなみに、今の段階で還元剤はチオグリコール酸アンモニウムが良いでしょう。
最近ではGMTなどの新しい還元剤も登場しますが、還元剤の種類にこだわるよりも
正しい毛髪診断から、今ある薬からその髪にピッタリの薬剤選定ができるかどうかを追求するべきです。
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