縮毛矯正には的確な毛髪診断がカギです。
この毛髪診断によって薬剤選定や行程が決まり、仕上がりにも大きく影響してきます。
縮毛矯正ベースのくせ毛の分類と毛髪診断はこちら
ジスルフィド(S-S)結合のアプローチ法
髪が乾いている状態でも濡れている状態でも同じようなうねりが出るくせは、ジスルフィド(S-S)結合によるくせです。
ジスルフィド結合によるうねりは、基本的にパーマの理屈と同じで
チオグリコール酸などの『還元剤』を作用させる事によって結合が切れ、ストレートになります。
理論上は、ブローやアイロンなどの熱処理をしなくてもストレートになるので
パーマ液を付けて還元させ、その後酸化処理をすればストレートになります。
縮毛矯正をする上では比較的扱いやすいくせの種類と言えます。
水素結合のアプローチ法
逆に少々厄介なのがこの水素結合。
水素結合によるくせは、濡れている状態と乾いた状態が全く違います。
濡れている時は落ち着いていても、乾かしているうちに膨らんだり、くせが出てきます。
また、雨の日などの湿気の多い日にとても気になるくせもこの水素結合によるものです。
この水素結合は、チオグリコール酸ではストレートにできません。
水に濡れると緩み、乾くと結合するという性質を持つため
① 縮毛矯正の過程の中でのドライ処理
② アルカリと熱によるタンパク変成で髪の毛自体の性質を変える
この2つが大きなポイントとなります。
1液によるアルカリ軟化とその後のブロードライ、アイロン処理によって水素結合によるくせはストレートになります。
※ ②は、縮毛矯正の際に一般的に行われるアイロン処理やブロー処理です。
これは比較的問題無いのですが、最も大事なのは①だと考えています。
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